その五十九。(父・広島さん)
私の名前は広島ルーリー。
広島鯉子の父親だ。
小さなスポーツショップを、妻のもみじと一緒に経営している。
娘同様、わたしも大のカープファンだ。
ってか、私がカープファンとしては先輩だ、うん。・・・いや、大先輩だな。(意外と細かいルーリーさん)
(ルーリーさんともみじさん、自宅で今日の試合を観終わって)
『・・・残念ですね』
『まぁ、こんな日もあるよ。むしろ二点差まで追い上げた事を評価しようじゃないか』
『ですね・・・アドゥワ君、つらいでしょうけど、これも試練ですよね』
『これでへこたれてちゃ、商売にならないよ』
『磯村くんも、自分のリードを責めてるでしょうね。もう少し助けてやれたんじゃないかって・・・』
『まぁね。山口、アドゥワ、磯村。この三人が切磋琢磨してこそ、カープの未来はあるんだから。私たちは応援あるのみさ』
『ですね!・・・ところでルーリーさん』
『何だい、もみじ?』
『山口くんと磯村くんとアドゥワくん。誰がふさわしいと思います?』
『・・・・・・(何とも言えない顔で妻を見るルーリーさん)』
『あ、やだぁ!!私じゃないですよぉっ、リコ!リコに決まってるでしょー!!まあそりゃね、わたし自分でも年の割にはイケてる方だと思うし、野球選手って意外と年上好き多いですけど・・・あ、わかった!!あなた、まさかヤキモチですかぁ!?もぉ、そんな子供じゃないんだから、やめてくださいよぉ!!でも、そんな子供っぽいところも(延々としゃべるもみじさん)』
『・・・』
私の名前は広島ルーリー。
広島鯉子の父親だ。
小さなスポーツショップを、妻のもみじと一緒に経営している。
娘が訳の分からない事を云うのは、やはり、血筋なのだな・・・。