広島さん。

某カープ好きグループにてだらだら書きました。

その七十一。

僕の同級生、広島さんは隣のクラスの人気者。

だけど、僕にだけ訳の分からない事をいいに来るのが玉に瑕。

『ねぇ、湯川くん!!』
『何、広島さん』
『ニンジャがクノイチにひっかかったよ!!』
『・・・(目をそらして聞こえない顔の湯川くん)』
『??? 湯川くん、あのね、ニンジャがクノイチにひっかかったよ!!』
『(顔をそむけて『魔曲・ジョックロック』を鼻歌で唄う湯川くん)』
『湯川くん、聞こえないの!?あのね、ニンジャがね・・・』

『リコぉ~っっ!!!』
(広島さんの親友・岩国由宇さん、鬼のようなスピードでやってくる)

『あ、由宇ちゃん、聞いてよ!ニンジャが』
『ふんッ!!(みなまで云わせず広島さんの頬を平手打ちする岩国さん)』
『ゴメスッッッ!!(結構な角度に首が曲がる広島さん)』

『い、岩国さん!?(今までにない展開なので驚いている湯川くん)』

『(湯川くんを無視して岩国さん)リコ・・・答えて?』
『・・・なに、由宇ちゃん?(死ぬほど驚いた顔で頬を押さえている広島さん)』
『私、いま、どんな顔してる?』
『絶対打たれない時の九里さんの顔・・・』
『つまり?』
『人殺しの顔・・・』
『正解。じゃあ、この顔のままリコにお願いするんだけど、もうそのネタは二度と云わないでね?そうじゃないと・・・』
『二度と云わないよ!!絶対、ぜったい云わないよ!!』
『ものわかりのいい子は大好きだよ、リコ。湯川くんもそうだよね?(ニッコリ笑って目だけが人殺しの岩国さん)』
『うあ、うん・・・』

僕の同級生、広島さんは隣のクラスの人気者。

だけど、僕にだけ訳の分からない事をいいに来るのが玉に瑕。

今回はいろいろな人に怒られるかもね、広島さん・・・。