広島さん。

某カープ好きグループにてだらだら書きました。

その三十五(お正月だよ!広島さん)。

僕の同級生、広島さんは隣のクラスの人気者。
だけど、僕にだけ訳の分からない事をいいに来るのが玉に瑕。

あけましておめでとうございます。
と、いうわけであの試合から年が明けるまで随分お話をしませんでした。

単純に忙しかったのです(笑)。

年末は広島さんのお父さんが経営するスポーツショップのセールを手伝い(広島さんと広島さんのお母さん、もみじさん目当てに鼻の下を伸ばしてくるお客さんに早く出て行ってもらうように仕向けるのが主な仕事だったが)、お給料として鈴木誠也レプリカモデルのグローブをもらい。
そのグローブに早く慣れたいからループの人たちに付き合ってもらって練習したり。

そんなこんなで年が明けてしまったのです。

基本はテレビの前でじっとしてる事が多いのですが
正月らしいことをしようと初詣に出かけると・・・。

 

『明けましておめでとう!湯川くん!』
(振り返る湯川くん。目の前には白い晴着を着た広島さんと、赤い晴着を着た岩国さん)
『おめでとうございます、広島さん、岩国さん。とてもよく似合っているよ、着物』

『ホームとビジターって事なんだよ!』

『だろうとおもったよ。カープ坊やの刺繍なんか初めて見たよ』
『湯川くんはこれからお詣り?』
『そうだけど』

『じゃあ、一緒に行こう!!』

 

神前に向かう。
新年のお祈りをする。
願いは一つだけだ。

『湯川くん、由宇ちゃん』

『何?(同時に)』

『なんてお願いしたの?』
『広島さんと多分一緒だと思うよ』

『アタシもそう思うな』

『・・・みんな大瀬良さんのお嫁さんになりたいの?』
『・・・』
『そっちじゃなくて、リコ』

カープのみんなが怪我なく無事にセリーグを制覇して、日本一になりますように、の方かな?』
『ほっとしたよ』
『このふたつは毎年お祈りしてるの!』
『僕もそうしてる。あと、ループで上位打線を任せてもらえますようにっていうのも』

『お父さんは手ごわいよ』
『わかってるよ。だから神様にもお願いしといたんだ』

『こないだの試合のバスターエンドラン、客席で観てたけどビックリしたよぉ!』

『あ、岩国さんも観てたんだ。ありがとう』

『福岡くんからヒットが打てるなんてスゴイよね!』

『みんなのおかげだよ』

『冬休みあけ、ちょっとしたヒーローなんじゃない?』

『バスターエンドランでヒーローは恥ずかしいけどね』

『モテちゃうかもよぉ、湯川くん?』

『やめてよ、岩国さん』

『(ムスッとした広島さん)そんな浮ついてちゃ上位打線なんか夢のまた夢だね!』
『???(戸惑う湯川くん)』

『じゃあね、湯川くん!私たちこれからクレートさんのトークショーを観に行くから』

『あ、あぁ・・・さよなら』

 

僕の同級生、広島さんは隣のクラスの人気者。
だけど、僕にだけ訳の分からない事をいいに来るのが玉に瑕。

なんで怒ったんだ、広島さん?